MENU

CLOSE

深夜の交差点にて

深夜の交差点にて

127views

カテゴリ:体験談

事故を起こしたのは18歳の頃でした。

私の実家周辺は車が無いとどこへも行けないような町なので、車の免許は必須です。18歳の誕生日前に普通車免許を短期集中形の合宿で取得しました。免許を取得してしばらくした頃、居酒屋でのアルバイトが決まりました。アルバイト初日、初仕事を無事に終え他のスタッフさんにお別れを行って自分の車へ向かいました。

深夜だったので道路には車がほとんど通っていませんでした。仕事が終わった開放感と初日の緊張感が交差するなか、その日の仕事の事を考えながら駐車場を出て、そこにある信号を左折しようとした時、その信号が赤い点滅に変わっていました。私が合宿で免許を取得したからなのか、夜間は点滅信号に変更になる信号機がある事、そして赤や黄色の点滅信号の意味さえをも知らなかったのです。駐車場から出てすぐにその信号機がありました。

考える暇も無く私はそのままブレーキを踏むことすらせずにその信号を直進してしまいました。その時、運悪く全く同じ瞬間に左から来たタクシーが私の車にぶつかりました。両者ともブレーキを踏んでいなかったので、インパクトはすごかったです。

私の車は1回転し、屋根が地面に当たってまた起き上がる瞬間を今でも覚えています。幸い私はシートベルトをしていたので、驚く事に無傷でした。相手側のタクシーも、周囲の建物へ衝突する事も無く、道路に停まっていました。かけつけたバイト先のスタッフ達に助けられ、まだ何が起こったのかを頭でプロセスできていない状態のまま、警察と家族に連絡をしました。もの凄い音だったので、深夜にも関わらず何人か周囲に集まっていました。相手側のタクシーには1人お客が乗車しておられました。たまたまその日その町を訪れていたビジネスマンです。

タクシーのドライバーさんはとても動揺しているようで、何度もお客さんに大丈夫ですかと確認していました。大きな事故なのに、私達3人とも大きな怪我は無かったです。ビジネスマンの方は首が少し痛いが大丈夫、と軽く答えていました。タクシー側は黄色い点滅信号だったので「他の交通に注意して進む」、私は赤い点滅信号で「一時停止して進む」ということで、100%ではありませんが私が事故の責任者でした。

とにかくそのタクシードライバーとビジネスマンの連絡先を聞いてその日は家に帰りました。次の日、両親と一緒にタクシードライバーとビジネスマンを訪れ、お詫びの一品と共に謝罪の言葉を述べました。もちろん彼らの病院検査代は支払わせてもらいましたが、私が18歳だったという事もあり、相手側の方達は特に他の慰謝料などを請求してくる事はなかったです。誠実に謝罪して、和解してもらえました。